2023年6月8日

「○○○だからこのような対応をするんですか?」

よく聞くセリフである。
相手が自分の思い通りに動いてくれないときや、予期せぬ反抗的な態度にでた場合、鋭い眼光とともに必ずといって良い確率で浴びせられる言葉である。
言葉自体は丁寧で剣がなさそうに聞こえるが、とんでもなく毒を孕んだ呪詛に近い言葉なのは言うまでもない。

詳細は省くが(いづれ書きます)、色々な諸事情がかさなり、とある件についてお断りの連絡をさせていただいた。
もちろん失礼のないようにしっかりと事情を説明し、誰がどう聞いても納得できるような内容の理由だったのにも関わらず、「私達が○○○の業界だからこういう対応をするんですか?」と逆ギレされたのだ。

まぁ期待されていた部分もあったのだろうし、それに応えられなかった自分に非があるといわれてしまったらぐうの音も出ない。
それよりも何よりも、自分の人生において最も大切にしている最優先事項を放り出すことはできず、こちらも苦渋の選択をした結果でのお断りだったのだ。

突然だったのは理解している。本当に申し訳ないことをしたと反省もしている。
だが、だがしかし、それでも家族のことを横に放り投げてまでしなくてはならない事など一つもないと思案した結果の行動だったのだ。

○○○だからこういう対応をするんですか?
・・・・・全くそんなつもりはない。むしろ相手側の業界はリスペクトすらしているのだが、突然のクーデターのような私の発言(お断り)に頭に血が上ってしまったのだろう。
思いっきりの捨て台詞だ。

このようなセリフを吐くということは、実は巡り巡って、自分自身がそのことについて卑下しているのではないかと思ってしまう。
もっと言ってしまえば被害妄想だ。
常日頃から自分の身をおいている業界が下流にあるという意識から、そういうセリフが出てくるのだと思う。

自分の身の置き場に対しての矜持があるのだとしたら、決して出てはこない言葉なのでは?
とついつい思ってしまう。


つまらない日記に付き合ってくれて、本当にありがとうございます。

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