極寒キャンプが好き

シーズン・イン・ザ・真冬

ここ数年キャンプが趣味だ。

ただ普通のキャンパーと違うのは、ずばり季節だ。

春や夏、秋でもない、冬なのだ。
気の置けない仲間たちとの極上のキャンプライフを満喫するのは、寒風吹きすさぶ真冬のど真ん中だ。

たいていの人はこれを聞くと、「えっ?ウソでしょ、だって冬だよ!」と、こちらが予想していた通りのリアクションを返してくれる。

そんなものは百も承知である。
ベストシーズンを外しての、あえての真冬なのである。

吐息も凍らんばかりの寒空の中でテントを張り、嬉々として宴に興じるおやじの集団に出くわしたら、往年のバラエティー番組「ザ・ガマン」のリニューアル・ロケ現場なのか?ここは!と、勘違いすること必至である。

ドMの集団にも見えるが、それでも真冬のキャンプが好きなのである。

そもそものきっかけ

そもそもキャンプを始めたきっかけは、仲間がバイクで林道を走り始めたことだった。
(私はバイクを降りてしまいましたが)

思いっきり林道ランを楽しんだ後、絶景を見ながらコーヒーが飲みたい!
薫り高い至福の一杯を非日常のロケーションで楽しむ。
ただこれだけのために、シングルガスバーナーを購入したのが全ての始まりだった。

それ以降、「せっかくガスバーナー買ったんだから、もっと何かやらない?」となり、テント、寝袋、テーブル、タープ、組み立て式薪ストーブなどを買い揃えていくうち、しまいには車中泊用のポータブル・バッテリーにまで手を出す始末・・・・・。
(テント泊があまりにも寒かったので、車中泊を始めたのはご愛敬である)

一番最初にテント泊を始めたのが真冬だったので、誰が決めたわけでもなく、自然と私たちのキャンプシーズンは冬限定になっていた。

ここで極寒キャンプの良い点・悪い点を挙げてみたい。
良い点
・キャンプ場が空いている(真冬でキャンプをする物好きはやっぱりいない)
・空いているから利用エリアが使い放題(もちろん管理人さんからの許可はいただいたうえ)
・虫がいない(これ大事)
・空気が澄んでいる
・降ってきそうなほど星が大きく綺麗に見える
・キャンプファイアーが心底ありがたい(夏場は地獄)
・温かい料理はレシピが簡単で豊富
・酒が染み入る
・ワムの「ラスト・クリスマス」が唄いたくなる
 あえて良い点を多めに書いてみました。
悪い点
・当たり前だが寒い
・寒くてなかなか寝付けない
・テントの中が夜露でビッチョリ(翌朝シャワーを浴びたみたいに濡れてしまうこともしばしば)
・風呂は入れども一瞬で湯冷め
・テントの中で暖を取りづらい
 挙げたらキリがない。

おじさん達の小さな遠足

寒さにガチガチ震えながら囲むキャンプファイアー。
こぼれる笑顔。
美味い飯。
進む酒。
異常な盛り上がりを見せる深夜のバカ話。

こんな、おじさん達の真冬の小さな遠足が楽しくて仕方ないのだ。
やってることは戸外で飯を食い、酒を飲み、寝ているだけだ。
だが、これだけで十分に非日常が味わえるのだ。
しかもかなりお手軽に。

毎日同じことの繰り返しで、どんよりした生活の空気を入れ替えてみる。

これだけで、次の週からの仕事も乗り越えられそうな気がしてくる。
疲れ切った心に注入するモンスター・エナジーなのだ。

やらない手はない。

興味があれば是非やっていただきたい。
おすすめである。

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