2023年6月16日

梅雨の部屋干し

この時期で一番困るのは洗濯物ではないだろうか?
グズついた空模様が長期に渡って続くため、どうしたって洗濯物はベランダか部屋干しの二択を迫られる。
今日のように、朝は綺麗に晴れていたので油断して庭先に干した途端、イキナリ雨が降ってきた時など最悪だ。
近所のオバちゃんが急ぎ足で玄関のチャイムをかき鳴らし、「雨が降ってきましたよぉ~!」と、火事でも起きかのような勢いで騒ぎ立ててくる。

一通りの朝の家事を片付け、BSの韓流モーニングを楽しんでいた妻がやおら立ち上がり、脱兎のごとくリビングを駆け出すと、一目散に庭先に出て洗濯物を家の中にかっさらっていく。
その手際の良さたるや、誘拐を生業とするプロ集団と見粉うばかりである。

日光の力を借りて水分を飛ばすことの出来ない洗濯物。
みなさんもご経験がおありだろうが、部屋干しの洗濯物はとにかく臭い。
生乾き臭というのだろうか、古き良き純喫茶で出される、蒸したおしぼりが発散する強烈なオイニィと同等の香りが生地全面に広がり、繊維の奥の奥まで染み込んでしまうのである。

たまらない。

クローゼットから取り出した洋服に着替えた途端、その布地から立ち上ってくるあの臭い。
ただでさえ朝はテンションはダダ下がりなのに加え、全身から不快な香りが発散されているのに気がついたときなど本当にゲンナリする。
自分の口臭に自分で気づく人は相当なもんである。
それと同様、自分の身体(洋服)から発散されている生乾き臭は自分で気づくことが多い。
相当に臭いのであろうことは容易に想像できる。

「なぁ、やっぱり洋服くさいよねぇ・・・・・」
と妻に聞いてみたが、帰ってきた一言が強烈だった。

「生乾き臭より何より、あんたの加齢臭の方がよっぽどキツいわよ!ヘドロよヘドロ!!」

・・・・・。
生乾き臭、口臭に加え、やっぱり加齢臭も我が身体から立ち込めているのを再認識させられる。
血が出るんじゃないか?と思うほど、入浴時に身体を垢スリで擦るのがバカバカしくなってくる。
加齢臭は耳の裏側から発散されるとの都市伝説を聞いてから、それはもう真剣に、心を込めてその部分を必死になって擦っていたというのに。

激臭トライアングルが全身から発散さている。
これ以上臭いレベルを上げぬよう、今夜もまた文字通り、血の滲むような努力を浴室で繰り返さねばならぬと思うと泣けてくる。

ファブリーズをボトル一本、ラッパ飲みでもしてやろうかという気になる。
ま、やってもどうせ臭いんだろうけど・・・・・。

はぁ。


つまらない日記に付き合ってくれて、本当にありがとうございます。


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