2023年6月26日

勲章の帰還

昨日の日記であれほど書くことがねぇと嘆いたにもかかわらず、実は友人と再会していた。

友人とはマリオのことである。
私のブログでちょくちょく登場し、安井金比羅宮様や伏見稲荷大社に願掛け旅行に行ったり、肉の宴に興じてみたり、去年の11月には二人で難攻不落と思われたエクストリームウォーク2022年(秋)を共に踏破した、あのマリオである。

マラソンガチ勢のマリオ。
昨日も早朝7時から丹沢山中でのソロ・トレイルランの武者修行に行ったらしく、その帰りにお茶でもしようと誘われたのである。

・・・・・それにしても、早朝7時から約7時間近くも、丹沢の尾根をひたすら走っていたとは恐れ入る。
どう考えても拷問であり無理ゲーであり、ドMのご褒美としか思えない荒行に、感嘆を通り越して呆れてしまった。
どうやったらそんな苦行・荒行に耐えられるのだ?
マリオ曰く、最近はタイムも順調に上がってきており、最初の頃は9時間かかっていたのが、今では7時間ちょっとで目的地まで走り切ることができるらしい。

ってか、7時間ってなんだよ?
エクストリームウォークも、ゆっくりペースの徒歩だから完歩できた話しだ。
そんな長時間を足場の悪い山道を走り抜けるなど、考えただけでゲンナリする。

敵にまわすつもりなど毛頭ないのだが、それでも、マラソンガチ勢の人間は変態なのだと思う。
あんな辛い思いを7~9時間も繰り返すなど、24時間を歩ききった自分でも絶対にやらない。

昨日は湿度もメチャメチャ高く、走り出してから30分もしないうちに全身が汗でびしょ濡れになってしまい、ヘンな話だが、パンツからお漏らししたように(もちろん小さい方だ)汗が止めどなく流れ出たらしい。
おまけに、山頂の東屋で販売しているコカ・コーラは500ミリで500円もしたそうだ。(人気のない山中故に運搬費がかかっているとはいえ・・・・・)

長時間のトレイルランで疲労困憊であるのは明らかだったので、ちょっとしたドライブになってしまったが、マリオの住む横浜まで送ってあげた。
道中での様々なバカ話しは異常に盛り上がり、久しぶりに腹の底から笑った気がする。
今年上半期のモヤモヤした気持ちも、ようやくスッキリと霞が晴れたようだ。

マリオがマンションに戻る時、しばらくそこで駐車して待っていてほしいと言われた。
はて、なんだろうと思って待っていると・・・・・。

彼が戻ってきて手にしていたのは、去年の秋、共に戦ったエクストリームウォークの完歩証だった。
ゴールしたときに彼に預かってもらったままだったのである。

久しぶりに手元に戻ってきた我が勲章。
ジっと見つめるだけでも、あの時の激闘・死闘がまざまざと蘇ってくる。
感慨ひとしおだ。

でもね、やっぱりウォーキングはできるけどトレイルランなんて出来ないのよ。
そうマリオに告げると、ちょっとだけ彼は寂しそうだった。

エクストリームウォークは年に2回開催されている。
今年の春の大会は既に終了してしまっているのだが、去年の秋の大会を完歩したので、こうなると春の大会にも参加してみたくなっているのである。

助手席に置かれた完歩証。
「来年の春はまた歩いてみなよ!」と、梅雨の湿気を帯びた重い風に乗って囁いたような気がしたのである。


つまならい日記に付き合ってくれて、本当にありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました