2023年6月9日

振りかざされる常識

声高に常識を振りかざし人を論破しようとする人間は多い。
「そんなの常識でしょ?」
「キミは常識ってもんがないのかね?」
「常識的に考えて、それはないんじゃない?」」

言葉尻に必ずクエスチョンマークがつき、付加疑問文として問いただされる。
だが、ここで相手の言う常識ってなんなのだろうとふと思う。
常識とは世間一般に浸透している、当たり前だと認識されている行為や事物のことなのであろうが、それは本当に世間一般に浸透しているものなのだろうか。

とある業界では常識とされているものが世間的には全く非常識であったり、またその逆だったり。

現在自分の置かれた業界や社会でのポジション、地位、その他諸々の要因(もちろん持てる富の多寡にもよるだろう)で当たり前と思っている常識なんてコロコロ変わるのである。

イキリ散らして己の常識を振りかざし、鬼の形相でこちらに一方的にまくし立ててくる輩には本当にウンザリする。まくし立てる常識が共通のものであれば我慢もできるが、大抵はそうではない。
ほぼ真逆だったりするから、本当に常識ってなんなのであろうと疲れ果ててしまう。

どこぞの論破王ではないが、「ソレってあなたの常識ですよね?」と質問に質問で返したくなるのだ。
お互いの「常識」の定義が交わることがないので、いくら会話をしても腹に内容が落ちてこない。いや、落ちるわけもなく納得もできない。

年齢や性別、育ってきた世代によっても常識は変わるのだから、もはや常識などというものは都市伝説の一つなんではないだろうかと思ってしまう雨の金曜日だった。


つまらない日記に付き合ってくれて、本当にありがとうございます。

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