プロフィールにも書きましたが、このブログを始めるきっかけをもう少し詳しく書いておきたいと思います。
平成元年
今をさかのぼること30年前、「平成」が始まった1989年の4月。
学校をギリギリの成績で卒業し、地元のコンピュータソフト開発会社に就職。
私は無事、社会人の仲間入りを果たしたのだ。
就職活動を行っていたこの時期、世の中はバブル経済の真っただ中。
完全なる「売り手市場」だったことも手伝って、今では考えられないくらい就職活動が楽な時代であった。
履歴書を提出し、面接と簡単な試験を受ければどんどん内定がもらえる。
少しでも条件の良い会社を見つけては面接を受け、また内定をもらう。
まさに就職試験ホッピング状態。
企業側も内定した人材を辞退させぬよう必死で、かなりお金を使っていた。
面接会場までの交通費全額支給はもちろんのこと、豪華なランチをご馳走したり、就活生用のクルーズパーティーがあったり、果ては、お小遣いとして一万円をポン!とくれる企業まであったのだ。
(お小遣いと言う名目ではなかったが、本当に交通費の一環として現金をくれた企業があった)
今考えると、湯水のごとく「ノリ」でお金を使っていた、一種の熱病に冒されていた時代だったとつくづく思うのである。
いつまでも若いつもりが
気が付けば「平成」も終わりを告げ「令和」の時代。
かれこれ30年以上もサラリーマンとして、ソフトウェア開発やシステム導入コンサルタントとして何とか頑張ってきたが、いつしかこんな自覚/無自覚症状に悩まされることになる。
・著しい記憶力、体力の低下
・仕事に対する生産性、パフォーマンスの低下。モチベーションの枯渇
・気力、根性、執着心の加速度的な減退
・著しい体重の増加
・毛髪の植生限界上昇と密度の減少
・耐え難い加齢臭
・行動の優先順位付けが、「面倒くさい」か「面倒くさくない」かの二択限定
・常に何かを心配している
・常に何かに追い立てられている気になる
これだけのネガティブ要素、 全身で受け止めるほか抗う術がないのだ。
もう若くはないのである。
そんなことは誰に言われなくともわかっている。
もう、初老と言う名の自分が目の前に立ちふさがっているのである。
こんなはずじゃなかった
新入社員の頃に想像していた50代を思い出すと、現在の自分との違いに思わず笑ってしまう。
違いの振り幅が大きすぎるのだ。
ちゃっかり部長職あたりに昇進して、そこそこの給料をもらい、そこそこ大きな仕事をこなしつつ、そこそこの高級車に乗り、しっかり私生活も楽しんでいる。(図々しい・・・・・)
バブル経済真っただ中、部長職に就いていたおじさんたちは小金を持っていて本当に楽しそうだった。
きっと30年後の自分もそうであるに違いない!と、勝手に平成元年の私は信じて疑わなかったのである。
だが、実際に30年を経過した今の自分はと言うと・・・・・。
お世辞にも小金など持ち合わせていない。
小金どころか住宅ローンと言う重い十字架を背負っている。
部長職が霞んで見えるくらいには昇格した。
そこそこ大きな仕事は経験させてもらったが、あまりの残業の多さに心身ともに疲弊してしまった。
仕事を通しての伸びしろはほとんど残っておらず、どうやって業界の変化に対応していくか戦々恐々とする毎日。
そして、大病を経験して大きく変わった人生観。
はっきり申し上げる。
現在、全く仕事は楽しくない。
辛いのだ。果てしなく。
世の中に星の数ほど存在する「アーリーリタイア」のブログを読むたび、自分の思い切りの悪さ、勇気の無さにため息が出るばかりである。
この日本、平成バブルを駆け抜けた50代。
ミドルエイジのサラリーマンの方々には、私の気持ちが少しでも共感していただけるのではないかと思っている。
出来る限りのペースで、自分の思いを記事としてアップ出来るよう頑張ります。
こんな疲れてショボくれたアファフィフおやじですが、どうぞよろしくお願いいたします。